うつの家族の会みなと
うつの家族の会みなとさんのセミナーに登壇させていただきました。 3年ほど前から、年に2回ほど登壇させていただいている「うつの家族の会みなと」のセミナー。 「うつの家族の会みなと」はその名の通り、うつ病をはじめとするメンタルヘルスの問題を抱えていらっしゃる方とそのご家族の支援を行なっている団体です。 ワタシ自身はその道の専門家ではありませんが、会の趣旨に賛同させていただき微力ながら少しだけお手伝いさせております。 この日もご本人とご家族の方に参加していただきました。 毎回ですが、ワタシがこのセミナーで行うことは「参加者同士の交流」です。 もちろん、「うつ」に対する知識や療法の説明も重要ですが、多くの方の最大の悩みは、「本当の悩みを打ち明けられない。」ということです。 周りにいる人は、ほとんど全員といっていいぐらいなんらかの「利害関係」があります。職場、友人、親戚、ご近所、すべての知人には多かれ少なかれ「打ち明けにくい関係性」があるものです。なので、どうしても心の中にしまいこんでしまい、それが余計に悪い方向に向いてしまうことになります。 また、実際にそういう経験をしたことない人のアドバイスは得てして、悩んでいる人にとっての有用なものにならないことが多いのも相談しない原因のひとつとなります。 「うつの家族の会みなと」のセミナーの場合、参加者ははじめて会う方ばかりで、しかも同じ悩みを抱えている人同士です。ですので、お互いの経験や悩みを共有し、お互いにアドバイスを送ることは極めて有効であり、意義のあることだと確信しています。 またそういうコミュニティは社会にとって非常に重要なことだとも思います。 ネットではなくリアルなコミュニティは「うつ」という難病にとって特効薬に近い効果と意味を持つものだと私は確信しています。 この日は、非常に深刻な悩みを抱えるご家族とご本人の方が集まっていただきましたが、それぞれの想いを共有し、お互いにアドバイスを送る姿は感動的でありました。 願わくば、こういうコミュニティがもっと多くの回数、そして日本中に広がることを切望します。 それが「うつの家族の会みなと」さんの役割だとも思います。 私がこの日行ったことは簡単なファシリテーションだけです。 誰でもできる簡単なものです。 普段は企業研修の講師を務めている身ですが、企業においても「うつ」を始めとするメンタルヘルスへの取り組みは大きな課題になっています。 ただ、企業内でできることには限界があります。それは当事者にとって、「利害関係」がもっとも大きいものだからです。 今後は企業にとっても、「うつの家族の会みなと」のような団体との提携は必要だと思います。 「うつの家族の会みなと」さんのホームページはこちらです。 最後に。 ご参加いただいた皆様には必ず明るい未来が訪れると信じています。 またお会いしましょう。